2013年5月8日水曜日

ガリレオ(2013フジテレビ)で使われているフォント

最近始まったガリレオ第2期。とても面白くて ,私も毎週楽しく視聴させていただいておりますが,このガリレオの番組及びホームページにて使用されている書体を見た瞬間,あのオープニングメロディーとともに私の脳みそにも何かがびびっときました。







この「幻惑す」をはじめとした各話タイトルに使用されている書体ですが,これは「イワタ明朝体オールド」です。小説や文学書と言ったらこれ!と言ってもいいぐらいメジャーなフォントで,この書体が使われているだけでインテリジェンスな雰囲気が漂ってきます。
実際,大学の授業で使われるような学術書などでもよく目にかかります。私も大好きな書体です。ナイスチョイスだと思います。
(しかし,これを会社で使用するとクセが強いため,一発でMS明朝でないとばれてしまう恐れが高いため,私はこの書体を持っておりません。寂しい…。)

この書体の特徴はなんといっても起筆部のうねりの長さだと思います。画像では小さすぎてよくわからないかもしれませんがテレビで見ている方はよくわかると思います。


ガリレオタイトル比較


蛇足ですが,「第1章~」はモリサワの「A1明朝」。こちらも超有名な書体で,目にしない日は無いと言ってもいいぐらいの人気書体です。
また,「Story#01」をはじめとした英字部分は「Didot」です。Bodoniと双璧をなす人気モダンセリフフォントですね。おそらくはLinotype社製のDidotだと思いますが,さすがにそこまで見分けられるような鑑識眼は持ちあわせておりません。
なお,エンディングの字幕書体はわかりませんでした。ダイナのアンチック体「00コミック7」が近いような気がしますが,わざわざ明朝体と合字にするでしょうか?

ちなみに,似たようなコラを作りたいなら「Century」がお勧めです。 Windows,Macの両方に搭載されていたと思いますが,割と形が似ているため代用できます。無関心な人相手なら全く気づかれない可能性すらあります。 Didot持ってないし,買うお金もないよ~><。って方はぜひお試しあれ。

話はそれてしまいますが,Centuryは日本ではあまり見かけませんね。私はこの書体好きなんですけどね。
Windowsに標準で,しかもWordでデフォルト指定されていることと,プロデザイナーの使用比率が少ないことは決して無関係ではないのではないかと私は勝手に思っております。

なお,Centuryの改刻版がBureau社から「Benton Modern」として販売されております。幅広いウェイトやコンデンス,テキスト用と見出し用と大幅拡張されており,Centuryの使い勝手がぐぐっと上がっております。
私としてはどちらかと言えば,見出し用がお勧めです。「Centuryは好きだけど,ウェイトなどが少なくて使えないんだ…」なんて奇特な悩みを抱えている方がいましたらぜひお試しあれ。

0 件のコメント:

コメントを投稿