特にリュウミン・新ゴ・ゴシックMB101の3つがあれば,たいていの書籍を作れてしまえるのではないでしょうか。
DTPが普及する以前は写研書体がその地位を占めていましたが,DTPの普及とともに影が薄れていってしまっています。
ただ,その時代においてもモリサワのゴシックMB101は根強い人気がありました。
追記:きちんと確認しましたところゴシックMB101は使用されておりませんでした。 謹んでお詫び申し訳ござます m(_ _)m
※ 現在2巻まで販売されていますが,無期休載となっております。
話がそれてしまいました。
私は現在,游明朝体を好んで使っていますが,それでもやっぱりモリサワ書体のリュウミンが使われているのを見たときに「ああ,やっぱりリュウミンだよなぁ」と思うときがあります。
リュウミンってある種の王道感というか,安心感というか,私の中で一番「いいよなぁ」って思う基本的な形をしているんですよね。優しいっていうのかな。
※石井明朝体が好きで,リュウミンが嫌いな人がいたらごめんなさい。
で,最近「いいなぁ」って思ったのが「idea(アイデア)336号」に載っていたコミックLOの表紙を見たときでした。
コミックLOの中身は置いておいて,表紙はかなり「いいなぁ」って思うんですよね。
コミックLO表紙 |
コミックLO表紙拡大 |
同じぐらいの太さの游明朝体Dにすると↓のような印象になります。
コミックLO表紙游明朝体ver |
こういう時にどの書体を使うかは,デザイナーの直感とパッと見の印象だと思います。
比較画像 |
コミックLOの表紙は基本的にデザインが宮村和生さん,絵がたかみちさん,キャッチコピーが編集さんらしいです。
キャッチコピーのほとんどにリュウミンが使われています。
ちなみに,私が一番いいなと思ったキャッチコピーが「夏は泣いてた。冬に笑えた。」で,一番いいなと思ったイラストがラーメンをほおばって食べている絵です。
余談ですが,このデザインに影響を受けているのではないかなぁと勝手に思っているのが,表紙デザインを一新した「コミック百合姫」です。
コミック百合姫表紙 |
デザインは「オタクとデザイン」でも有名な染谷洋平さん。コミックナタリーにて特集記事が掲載されています。
何故影響を受けているんだろうなぁと感じたかというと,全体的な雰囲気と,LOがカワイイ系なら,百合姫はカッコいい系を目指してるような印象を受けたのと,築地体がベースのリュウミンに対して,秀英体っぽい雰囲気を受ける「きざはし」(欣喜堂)が使われているからです。何となく意識して使ったんじゃないかなと感じたので。
※きざはしが築地体か秀英体か,にわかな私にはわかりませんのであしからず。あくまで書体の雰囲気から受ける印象です。年代から考えれば秀英体ではないですが…。
※※コミック百合姫のキャッチコピーは毎号必ずしも秀英体っぽい書体が使われているわけではないみたいです。アマゾンで見てみましたが築地体が使われていたり,号によってまちまちです。
違っていたらすみませんm(_ _)m
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