2012年2月23日木曜日

資生堂“HAKU”で使われているフォント

先日,資生堂“HAKU”のサイトおよびCMで私の好きな游明朝体がふんだんに使われているのを見つけました。ウェイトは“游明朝体 Std M”のようです。

そんなことを記事にするのかと突っ込まれそうですが,こんなにもふんだんに使われているにもかかわらず,色々な“こだわり”をTVCMのページで詳しく紹介されているのに,書体については一切触れられていなかったのが寂しかったのです。
ならば代わりに紹介しちゃえと思い,記事にしました。

さて,この製品のキャッチコピーは「まっすぐ、白。」のようですが,若干の違和感を受けました。
游明朝体Mであることは間違いないだろうけど,ちょっと游明朝体Mとは形が違う。
資生堂“HAKU”ホームページトップ画像

どうやら平体をかけているようですね。ただ,私の気のせいだといけませんので,さらに比較してみました。
資生堂“HAKU”キャッチコピー検証

どうでしょうか? 若干のはみ出しなどがありますが,ほぼ一致しています。どうやら平体だけでなく,横幅も調整しているようですね。

~ 2012/08/17追記 ~
下記の取り消し線部分の記事内容に誤りがありましたので訂正いたします。

欧文フォントはおそらく“Perpetua Titling Roman”です。

キャッチコピーはわかりました。それではロゴのほうはどうでしょうか?
パッと見の印象としては,游明朝体の欧文とは形が異なっているのがわかります。
ですが,游明朝体の欧文ではないとも言えないような気がしました。

どうしてかと言うと,通常,和文書体にセットされている欧文は和文との違和感をなくすために,キャップハイトやエックスハイトなどの高さを高めに調整してあります。
そして,このロゴはその高さが普通の欧文書体をベースにした時より高い。もっと言えば,游明朝体の欧文と同じにしてあるように見えました。

このような違いは文字の形と違い,パッと見の印象で判断することは難しいので,こちらも比較してみることにしました。
資生堂“HAKU”ロゴ検証

やはりラインの高さについては全体的にオリジナルロゴと游明朝体Mにセットされている欧文はかなり近いようです。
しかしながら,ブラケットセリフ(ひげ)の細さやステム(主線)の太さなど,細かい部分では異なっていることがわかります。「U」に至っては,形自体が違いますね。



ここまで細かく違うのであれば,もはや別物と呼んでよいと思います。
ただ,游明朝体との親和性を持たせるために,あえてセットの欧文をベースにロゴを作った可能性はあります。ですが,この推測は実際にデザインされた方に答えていただかないとわかりません。

とりあえず明らかなことは「かっこいい」ということです。

せっかくなので他のページも見ていたら,美白なんでもコンシェルジェにマウスポインタを合わせたときに代わる絵のバッジに,MS明朝が使われているのを発見しました。
美白なんでもコンシェルジェ

編集し忘れか,あえて使ったのかは不明ですが,私はMS明朝は結構好きだったりします。
私の中のMS明朝は,ほっそり美人って印象(特に漢字が)。
とってもキュート!


どうでもいいことですけど,化粧品メーカーのロゴの中では資生堂のロゴももちろん好きですが,カネボウのロゴが特にお気に入りです。
資生堂のロゴ
カネボウのロゴ

本当にどうでもいいことですね(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿