2011年12月3日土曜日

私とフォント「游明朝体」 #LOVEFONT

私がフォントというものを意識し始めたきっかけは思い出せないけれど,一番最初に“欲しいと思った書体は「游明朝体」でした。
ですので私が今一番愛用しているこの書体について紹介していきたいと思います。


1.游明朝体ご存知ですか?


游明朝体は字游工房初の自社ブランド書体として開発された明朝体です。
游明朝体Rが一番初めに2002年に発売されウェイト違いのL/M/Dが2005年に発売されました。
そして2011年文字セットがAdobe-Japan1-3からAdobe-Japan1-6に拡張されたPr6 Rが発売されました。

游明朝体Pr6 R書体見本


2.游明朝体の特徴



游明朝体の特徴

明朝体
縦画は太く横画は細い

漢字と仮名の大きさが不均一
漢字より仮名が小さい

秀英体が源流
多くの明朝体とは異なり築地体ではなく秀英体が源流

他にもいろいろ細かな特徴がありますのでぜひ色々なフォントを比較して探してみてください。



3.ありきたりな明朝体


紹介するといっておきながらこの書体のどこに惹かれたのかと聞かれるとちょっと困ってしまうのですが私が思う游明朝体の最大の魅力は「本文用書体なところ」です。

こういってしまうと「明朝体は全部そうだろう」ってツッコミが聞こえてきそうです。
いやまあおっしゃるとおりなんですが;
ですが私が游明朝体の魅力を「本文用書体なところ」って言うのにももちろん理由があります。

字游工房さんのサイトの書体紹介文にも書かれていますが游明朝体は「時代小説が組めるような明朝体」をキーワードに単行本や文庫などで小説を組むことを目的に開発された書体です。
ですがこの書体元々小説用の書体を目指して作られたわけではなく「ありきたりな明朝体」をコンセプトに製作された書体なのです。(同サイト『鈴木勉の本』参照
ですからこの書体は奇をてらわないことに重点を置き時代小説に使っても文字が主張しないよう,純粋に文章を読んでもらうことを目的に作られた書体なのです。

だから私はこの書体の一番の魅力を「本文用書体なところ」と言わせていただきたいと思います。



4.游明朝体の使いどころ


本文
本文用書体なので本文への使用はもちろんお勧めです。
特に縦書き時にその魅力が発揮されると思います。
PDFで欲しい方はこちらから。別バージョンはこちらから。

本文使用サンプル


見出し
サントリーはフォントにもこだわっているみたい。
游明朝体(正確にはサントリー明朝)をコーポレートフォントにしています。
ホームページでも広告メッセージに使われています。
サントリーホームページ



5.Web上の使用例


サントリーホームページ
コーポレートフォントにされているだけあって,サイトの様々な場所で見かけます。
ある程度のまとまった長文を読んでみたい方はサントリーグループCSRレポートを読まれるのがお勧めです。

最前線
現在のところはSafariのみ対応のようですが最前線の無料公開小説ではURLの末尾 に "?webfonts=1" を付加するとWebフォント機能をオンにすることができ游明朝体で表示された小説を読むことができます。



6.游明朝体お試し版フォント


字游工房さんのサイトでは游明朝Pr6 Rの試用版フォントが配布されています。
※ 商用目的に使いたい場合は製品版を購入してくださいとのこと。



7.終わりに


ここまで游明朝体を褒めてきましたが個人的にはこの書体はタイトルにはちょっと不向きな気もします。
というのも小さくても文字がつぶれてしまわないために(?)游明朝体は(リュウミンや本明朝など他の書体と比べると)漢字がちょっとずんどうな印象を受けます。そのため,個人的にはタイトルなどの見出しとしては本明朝などのほうが細くてすっきりしており色っぽいような気がします。(あくまで個人の主観です。)

またウェイトがDまでしかないのも欠点かもしれません。
太いしっかりしたウェイトのフォントを使いたい場合は游明朝体は使うことができないのです。
この辺の事情もタイトルなどの見出しに使われている場面を見かけることが少ない理由かもしれません。

最後の最後にケチをつけてどういう了見だという感じですが私はこの書体が大好きですので見出し・本文問わず皆さんも様々な場面で游明朝体をガンガン使ってみてください。
ちょっとお高いですが。。。



8.WEBCRE8さんの企画について

フォントの愛を語りませんか?

皆さんのブログ記事で,自分のそのフォントへの愛を語り尽くしてみませんか? 特に欧文フォントのweb上の情報は圧倒的に英語が多く,webcre8は読めてません…。好きなフォントなのになんでそのフォントが出来たか,とかはサッパリ。そんなの悲しいですよね。この機会に調べてみるのも良いのではないでしょうか。もちろんデザイナに限らず,見ていて美しいといった思い入れを持っているなら大歓迎です。

お約束はタイトルに#LOVEFONTのハッシュタグをつけてもらえればOK。

どう書いたらいいかわからない方は,とりあえず当記事に見出しを合わせてもらえればよいかと思います。飛ばしたい項目は飛ばしても構いませんし,書きたい項目があれば追加して頂いて構いません。勿論和文,欧文,有料,無料も問いませんのでなぜそのフォントなのか,あなたの感じる魅力をゴリゴリ表現してみてください★


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