2012年8月20日月曜日

私とフォント「永遠のPerpetua」

今回はPerpetuaのご紹介。
記事タイトルに「永遠の」とか付けちゃってますがPerpetuaの名前の由来を見つけられずPerpetualが「永遠の」という意味なので,そんな意味を込めた名前なのかなと想像し,勝手に修飾しちゃいました;




1.Perpetuaって?


Perpetua(パーペチュア,ペルペツア?)はイングランドの碑文彫刻家でありタイプフェイスデザイナーでもあったEric Gill(エリック・ギル)によってデザインされた書体です。
小文字の“y”がとても伸びやかで美しいです。


Perpetua書体見本

書体バリエーションとしてItalicとTitlingがウェイトバリエーションとしてRomanとBoldが(TitlingにはLightも)あります。

Perpetua Italic書体見本
Perpetua Titling Light書体見本

ちなみにMac OSならPerpetua Roman, Bold, Italic
 Roman, Italic Bold, Titling Light, Titling Bold(要するにTitling Roman以外の全て)がデフォルトでインストールされています。
Mac OSの一番うらやましいところはフォントが充実しているところですね。私はWindowsユーザーなので(Macも持ってますけど作業用PCではないので)買いました;
画像や動画への使用だけならばPerpetua Romanだけで十分だと思います。(私はついでなのでItalic RomanとTitling Lightも購入しましたが,あまり使わないと思います。



2.Perpetuaの特徴



分類としてはTransitional Roman(トランジショナルローマン体)に分類され文字の縦横のコンストラスト比とセリフの形がGaramondなどのオールドローマン体とBodoniなどのモダンローマン体の中間ぐらいの特徴を持っています

Tranditionalの特徴

他に有名なTransitional RomanとしてはBaskerville(バスカービル)が挙げられると思います。
またエリック・ギルと言えばGill Sansのほうが有名かも知れません。日本語のWikiページが作られていますしね…。



3.Perpetuaの使いどころ


長文に使ってもいいですがやはりPerpetuaは詩や歌などの短文や見出しでの使用がお勧めです。
ゆったりしながらも引き締まっている,そんな優雅な表情を出すことができます。


【高画質版】東方キャラでef-OP【2期・最終回ver】

上の画像は【高画質版】東方キャラでef-OP【2期・最終回ver】の動画からキャプチャーしたものです。見出しにPerpetua Romanが使われております。
少し詰めすぎているように感じたので字間を調整してみました。(文字の左右の黒色の端までの距離が等しくなる位置で調整。上下は10.5thの長さに合わせました。)


字間調整版

またPerpetuaが使用されているわけではないですが【人力VOCALOID】Destiny -太陽のあずさ-【みんな、しわっす!3】の動画より画像をキャプチャーしました。


【人力VOCALOID】Destiny--太陽のあずさ-【みんな、しわっす!3】


Perpetua変更版

英文フォントをPerpetuaに変更してみました。
どうでしょうか?


比較版



4.終わりに


今回2つの動画からサンプルを使わせていただきましたがもちろんこれが正解というわけではありません。その場その場で使う人がこれだと思ったフォントを使うのが正解です。
ですので上記2つのサンプルに対して字間やフォントを変更して提示するのは適切ではないかもしれません。また上記二つを選んだ理由も特別ありません。たまたま偶然です。
ただ最近見た動画の中から私の偏見でPerpetuaを使用するともっとよくなるだろうなと感じたので,今回例として使わせていただきました。
上記2つのサンプルを見てPerpetuaって選択もありかも!?って思ってくださった方がいましたらぜひぜひ使ってみてください。きっとあなたの作品を優雅に彩ってくれるはずです♪

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